権力の中心から離れることを選んだ彼女は、フリーの傭兵として赤潮戦線に身を置くことにした。
だがその実像は彼女の理想とはかけ離れていた。行きすぎた人命軽視な有り様に疑問を抱くようになったのだ。
自ずと命令を無視し実戦にも関与せず、心の声に従って災械の源を探しに封鎖区域へと向かうことが多くなっていった。そこで多くの志を同じくする冒険家や自由人との交流が広がっていくことになる。ほどなく持ち前の愛嬌と能力の高さからチームのリーダーに推挙されたが、それも自然の成り行きだった。
他の勢力との関わりは極力避けるのをモットーとしているが、それでもトラブルに巻き込まれることは少なくはない。同士を守るため、やむなくノア重工のスカウトを受け入れ、合流することにした。